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風来坊日記@キャスター修行中

茨城発!海・バス、ラーメン!?なんでも釣行記!

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今年も残りわずか


2011年も残すところわずかとなりました。
今年は多くの人にとって忘れることのできない一年になったと思います。

年末はいろいろと忙しく、全く釣りに行くことができていません。
そんな中、先日一つの難関である卒論が終わりました。

社会学をかじっている私は、「原発と地域」というテーマを選択。

茨城県を故郷に持つ者として、どういった経緯で原発が日本に、そして地方にやってきたのかを知る必要があるとも感じたのでこのテーマにしました。


とりあえず、まちの書店はその地域の特色を大変反映するものだと思います。
故郷の小さな書店は、パチンコ関連誌、実話系雑誌、カー・バイク雑誌、18禁雑誌等は品揃えが大変良いですが、ビジネス誌、専門書は非常に少ないです。需要が無いから仕方ないのでしょう。

そんな地方の書店も、専門書コーナーは、「脱原発」「放射能」といったキーワードの書籍で溢れかえっておりました。それらの多くは単に放射能の恐怖を煽り、東電、政府などを批判するといったばかりのものです。
書けば売れるといわんばかりに原発・放射能関連の本が溢れていました。

卒論は、原発の是非についてだったり、放射能の恐怖について書きたかったわけではありません。

地方と住民がどのように原発と関わってきたかを知りたかったのです。

私自身、まだ無知なので脱原発か、推進かの立場は明確にできません。気持ち的には脱原発かなという感じ。

東海村の村長は、脱原発を宣言し、政府に直接要求しました。しかし、他の議員の多くはそれに反対の立場を表明しています。地元の方にも少し話しを伺いましたが、廃止には反対の方が多い気がします。

JCO臨界事故を経験し、福島原発の事故を目の当たりしていながら、推進派が多いことには疑問を感じます。

村の一部の原子力関連従事者の雇用、中学生まで医療費無料、他地域より恵まれた公共施設などの充実した行政サービスといった「恩恵」を守るにしてはリスクが大きすぎると思うのです。

こうしたサービスを受けている人ほど、「地元意識」や「郷土愛」も強いかと思います。

今後、関東・東海地方には大型の地震が来ることが予想されています。これは原発にとっては大変な脅威でありリスクなのは明白です。世界も、日本の世論も脱原発の流れに変化していると思います。

そんな中、推進派の多い東海村はじめ茨城の人々が、将来重大な原発事故の被害に遭い、政府などに向かって、「安全なんてうそだ!騙された」「故郷を返せ」だなんて言っているところは見たくありません。

東海村は、当時の村長の強いリーダーシップで原発を日本で初めて誘致しました。当時は、村の行政関係者にも原発に詳しい人間はほとんどおらず、純農村だった住民の多くも原発に関しては全くの無知でした。

明るい面ばかりがキャンペーンされ、東海村は国の言うとおり黙って原発を受け入れたとされます。

現在は、昔と違って知ろうと思えばいくらでも情報を得ることができます。原発の特性、危険性、歴史等も簡単に知ることができます。そうすれば推進か反対かの意見も考えやすくなるでしょう。

ひとつ残念だったことは、地元の大洗町の関心の低さです。高速増殖炉「常陽」(現在停止中)をはじめいくつかの原子力関連施設を抱える大洗町は、町役場に問い合わせても、担当部署というのは名ばかりで、詳しい方は誰もいませんでした。住民からの問い合わせもほとんど無いとのこと。「情報は町のHPにのせてあるからそれ見て」と大変軽い感じでした。

行政は、正しい知識・情報を住民に対して広報、教育しようとせず、住民は知ろうとしない。この状況で重大事故が起きて「安全と思ってた」「政府のうそつき」と言われても説得力が無いでしょう。ただ、これが地方の実態です。

今年も茨城県・東海村・大洗町は電源三法等の交付金を国に申請しました。東海村村長も「交付金は魔物だ」と語っています。地方にとっては莫大な金額ですから、一度吸ったらやめられないのでしょう。

生まれ故郷を守れるのは、地元の人間だけだと思います。いつまでも政府や東電を批判していても意味がありません。地域自治、地方政治にしか地元は守れないと思います。その主役は間違いなく地元住民なのです。

これからますます、地域住民には自己責任と自主性が求められると思います。


長くなりましたが、釣りに行けない分、これから少しずつ地元ネタも書いて、情報交換できたらと思います。

ちなみに1月には地方出身の若者を集めた意見交換・交流会に参加する予定です。






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